夏休み前。


芸術祭と言う名の、高校で言う文化祭みたいなものがあった。


コンテストになっていて、それぞれが出たい種目に出ることになっていた。

私たちネイルコースの人間は、チップに出されたお題でアートを施してきて、当日会場に飾られ、投票で順位が決められるようだった。

 



ある日、マサキが教室にやってきた。

ユカに用事かと思いきや私を呼ぶ。


リオにお願いがあんねん。

何?

芸術祭でどっかのモデルする約束したりした?

してないよ。
する気もないし。

頼む!
お願い!
モデル引き受けて。

いやや、めんどくさい。
バイトもあるし、チップも作らなあかんし。

時間ないもん。

無理言うてるんは分かってる!
たのむ!
一生のお願い。



マサキの必死なお願いに私は根負けした。



仕方ないなぁ。
かまへんよ。



そう言うと

やったーーー!
さすがリオ

恩に着る!
ヨウスケさん喜ぶわ!

と言い出した。


えっ

ヨウスケさん
マサキのチームのモデルやろ??

ちゃうねんちゃうねん。
ヨウスケさんがリオにモデルになって欲しいっていうてんねん。
ヨウスケさんにはほんまお世話になってるからリオに断られたらどうしよかと思ててん。
ほんま助かる



そう言うと、もう始業の時間となり、走って帰って行ってしまった。


私はマサキのチームやと思てたのにと言ったがマサキにその声は届いていないようだった。

 

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