どこに行くん?
私が大和にぴったり引っ付いて聞くと、
リオが行きたいとこ。
と答えた。
2人で人混みを歩くと酔っ払っている感じの3人の女の子が前から歩いてきて、大和を見て、あーっ!っという顔をした。
そして横で大和の腕に引っ付いて歩く私を見て明らかに嫌な顔をした。
大和もその子達に気付いたようで挨拶した。
その子達が近づいて来て、
彼女ー?
と聞いてくる。
大和は私を見て、
そうやで。
かわいいやろ-。
と言って笑った。
…ほんまやね。
明らかに思ってない口調の返事。
少し立ち話をして、
ほな行くわ。
そう行って私を連れて歩き出した。
…お客さん?
私が聞くと、
常連さん。
と答えた。
大和は相変わらず何にも気にしていない感じ。
私が黙って、明らかに意気消沈し歩くものだから、大和が歩きながら笑う。
何w
ヤキモチやいてんの?
ただのお客さんやって。
…でも、あの女の子たちは大和のことかっこいいなと思って店に来てるやん。
俺はかわいいと思てないもんw
…。
リオ?
…。
リオちゃん??
…
もー機嫌直し。
そう言っていきなり私の前に立ち、チュッとキスをされた。
周りには人がいっぱいだった。
大和は口元を押さえると、
あー、はずかし。
はよ行こ。
そう言ってスタスタ歩き出した。
私は簡単に機嫌が治る。
大和もそれをよく分かっている。
また私は大和に引っ付き歩き出した。
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