その日の夜はお兄ちゃんが大和に会いたいというので、皆でご飯を食べに行く約束をしていた。
大和の家と私の家の中間くらいにある日本食屋さんで予約をしていて、待ち合わせをしていた。
時間になったのでタクシーで家族で向かった。
お兄ちゃんに尋ねる。
もう、あんまりめんどいこと言うたらあかんで?
恥ずかしわ。
俺がいつめんどいこと言うた?
ただ話すだけやから心配するな。
私はその話というのが心配だった。
お兄ちゃんは昔から私に対して過保護だった。
小さい頃から私は泣き虫で、金魚のフンみたいにお兄ちゃんについていき、後ろに隠れていた。
お兄ちゃんはそんな私をいっつも守ってくれて全然鬱陶しがられなかった。
おっきくなってからも親代わり?みたいなところがあり、何かと私の心配をして世話を焼いてくれた。
口癖はいつも、リオが結婚するってなったら、たぶん父さんより兄ちゃんのほうがめんどいで。だった。
なので私は気が重かった。
お店につくと、大和が入り口で待っていた。
私は大和に駆け寄った。
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