夕食はペンションにある小さなレストランで食べた。

フランス料理。

私も大和もナイフとフォークとマナーに悪戦苦闘。

結局大和はイライラすると言って、店員さんにお箸を持ってきてもらっていた。



部屋に帰るとぐったり気味の大和。

ソファに寝転がっていたので、背中からマッサージしてあげた。


あー…気持ちいい。


そう呟いて目を閉じてジッとしている。



しばらく揉み続けると寝息が聞こえてきた。



私はそれを見て、この旅行のために、バイトよっぽどがんばってくれたんやろなと思い、切なくなった。




寝かせてあげよ。

そう思い、ベッドから薄いシーツを引き抜き折り畳んでかけた。



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